第三者に利用されると知りながら法人口座の開設を依頼しキャッシュカードをだまし取ったなどとして、ベトナム国籍の３６歳の女が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、ベトナム国籍の会社役員、ハティサム容疑者（３６）です。 警察によりますとハ容疑者は去年４月、第三者に利用させる目的で仲介業者に依頼して、休眠会社の登記情報の変更やネット銀行の口座開設をさせ、キャッシュカードなどをだまし取った疑いがもたれています。 去年６月に福岡市内で発生したニセ電話詐欺事件の被害金およそ７４５０万円のうち、一部がこの法人口座に流れていたことを警察が確認し捜査を進めたところ、ハ容疑者の関与が浮上したということです。 また、ハ容疑者は第三者に利用させる目的で、別の休眠会社のネット銀行の口座の登録情報を変更させた疑いでもきょう逮捕されています。 警察は認否を明らかにしていません。 ２つの法人口座には合わせておよそ１億１７００万円の入金が確認されていて、警察はいずれも特殊詐欺による被害金とみて全容解明を進めています。