区役所職員を装い「キャッシュカードの交換が必要」とうそを言って現金50万円をだまし取ったなどとして、特殊詐欺の受け子・出し子グループのトップで暴力団組員の男2人が警視庁に逮捕されたことがわかりました。 捜査関係者によりますと、詐欺などの疑いで逮捕されたのは、いずれも指定暴力団住吉会「幸平一家」の▼傘下組織組員、野田浩輔容疑者(36)と、▼別の傘下組織組員、高松紫恩容疑者(25)です。 野田容疑者らはおととし10月、区役所職員などを装い、東京・北区に住む当時88歳の女性に「還付金手続きでキャッシュカードの交換が必要」などとうそを言い、キャッシュカードをだまし取り、現金50万円を引き出して盗んだ疑いがもたれています。 野田容疑者は特殊詐欺の受け子・出し子グループのトップで、高松容疑者は統括役だったということです。 グループでは少年20人が受け子などをしていたとして既に摘発されています。 警視庁は、グループが1都3県の27人から同様の手口で現金およそ5000万円をだまし取ったとみて詳しく調べています。