岩手県北上市の男子中学生が30代の男性の背中を刃物で刺したとして、12月2日、殺人未遂の疑いで逮捕されました。 市の教育委員会は3日に会見を開き、事件当時に何らかのトラブルがあったとみられると明らかにしました。 逮捕されたのは、北上市に住む15歳の男子中学生です。 警察などによりますと、男子中学生は2日午前2時半ごろ、北上市黒沢尻の路上で、殺害する目的で、釜石市に住む36歳の会社員の男性の背中を刃物で刺した疑いが持たれています。 男性は大けがをしましたが命に別条はなく、病院に搬送される際、男子中学生について「面識はない」と話していたということです。 男子中学生は、犯行後に帰宅したとみられ事態を知った家族が「息子が事件を起こした」と警察に通報し、逮捕に至りました。 調べに対し、男子中学生は刺したことは認めた一方、理由については「話したくない」と述べているということです。 警察が動機などを詳しく調べています。 北上市教育委員会 船田浩教育長 「公教育を預かる教育委員会を代表して、心より深くおわび申し上げます」 北上市教育委員会は3日に会見を開き陳謝しました。 会見では男子中学生について、北上市立の中学校の3年生であることや、保護者からの聞き取りに基づき、当時、男性との間に何らかのトラブルがあったとみられることが明らかにされました。 この上で船田浩教育長は「男子中学生が在籍する学校では、生徒たちの心のケアを図るとともに、再発防止に向け市内の学校における生徒指導を徹底する」とコメントしています。