大阪府柏原市の西名阪自動車道で11月、炎上した乗用車から男性の遺体が見つかった事件で、建造物等以外放火容疑で逮捕された会社員、浜田達也容疑者(37)=奈良県大和高田市=が、男性を殺害した疑いが強まったとして、大阪府警が4日にも殺人容疑などで再逮捕する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かった。 府警は11月中旬、車に火を付けて全焼させたとする建造物等以外放火容疑で浜田容疑者を逮捕。捜査関係者によると、車の後部座席から遺体で見つかったのは大和高田市神楽の定井敏弘さん=当時(60)=で、浜田容疑者が院長として勤務する整骨院の経営者だった。浜田容疑者はこれまでの調べに「(定井さんの)首を刃物で刺した」などと供述したという。 捜査関係者によると、浜田容疑者は11月2日夜~3日未明、定井さんの自宅敷地内にある倉庫内で、定井さんを刃物で刺して殺害した疑いが持たれている。倉庫内からは血痕も見つかったという。 浜田容疑者はその後、定井さんを車に乗せて西名阪自動車道を走行中、故意にガードレールにぶつかったとみられ、「無理やりガードレールに車を衝突させ、その後に(ガソリンで)燃やした」とも供述していた。