銀行かたる不正送金事件に関与した疑い ベトナム国籍の男を逮捕 山形鉄道1億円被害 組織的な犯行か

フラワー長井線を運営する「山形鉄道」がことし3月10日、およそ1億円の被害に遭うなどした不正送金事件について、山形県警は4日、事件に関与した疑いのあるベトナム国籍の36歳の男を逮捕したと発表しました。警察は、組織的犯行とみて全容解明を進める方針です。 窃盗の疑いで逮捕されたのは、ベトナム国籍で大阪府の無職ファム タン トゥン容疑者(36)です。ファム容疑者は不正に送られた現金合わせて350万円を、大阪府内のATMで他人名義のキャッシュカード4枚を使い、盗んだ疑いです。 県内では、ことし3月10日、山形銀行をかたる不審な自動音声電話が県内企業に相次ぎ、複数の企業がネットバンキングによる不正送金の被害に遭いました。このうち、フラワー長井線を運営する第三セクター・山形鉄道はおよそ1億円の被害に遭いました。 警察は防犯カメラの映像などからファム容疑者が事件に関与した疑いが強まったとして、ことし10月16日以降、12月4日までに合わせて3回逮捕しました。警察は、組織的な犯行とみていて、今後、共犯者など事件の全容解明を進める方針です。 また、インターネットバンキング利用時には、送られてきたメールのリンクからアクセスせず、公式サイトに直接アクセスして利用するよう注意を呼びかけています。

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