「私には決済権限がない」逮捕の経営コンサルの男、複数の会社で粉飾指南か あくまで会社の判断と主張

逮捕前の取材に対し、男は、「複数の会社で粉飾決算を指南していた」と明かしていました。 「逃げも隠れもしない、しっかり罪に向き合っていきます。そういう覚悟でいます」 逮捕前、1時間にわたって、読売テレビの取材に応じた1人の男。 的井文謙 記者 「平井登容疑者を乗せた車が城東警察署から出てきました」 6日、詐欺の疑いで送検された元銀行員で大阪市の経営コンサルタント、平井登容疑者(50)です。平井容疑者は3年前、コンサルティング契約をしていた不動産管理会社「ベンリッチ」の元社長、山口博巳容疑者(59)と共謀。赤字だったベンリッチの決算報告書を粉飾して、銀行から約5000万円の融資金をだまし取った疑いがもたれています。 警察は2人の認否を明らかにしていませんが、平井容疑者の「元銀行員」という知識を悪用した犯行とみられています。 平井登容疑者 「私にしかできませんから、経営コンサルタントなので。私が指南させていただきました」 平井容疑者は逮捕前、容疑を認めたうえで、犯行を正当化するような発言をしていました。 平井登容疑者 「道路の向こう側で困っている人がいます。誰かが襲われています。助けを求めています。道路には信号があります。赤信号です。横断歩道もありません。信号が青になるのを待ちますか?どうしたらいいですか?と助けを請われています。お示しすることはしています。A案・B案・C案」 こう述べたうえで、あくまでも会社側が粉飾する判断をしたと主張。 平井登容疑者 「私には経営の権限、決裁権限はございません。求められたことに対して、いろいろな方法を指南させていただいた。私は利得のためにやってない」 取材に対し、「10年くらい前から、担当していた複数の会社で粉飾決算を指南していた」と明かした平井容疑者。粉飾した決算報告書で少なくとも数億円以上の融資を受けていたとみられます。さらに、平井容疑者は、自身の出身である銀行についてこう批判しました。 平井登容疑者 「雨が降ってきたら銀行は傘を取り上げる。そういう認識を(企業に)与えている環境が悪い。粉飾は悪いことだけれど、(経営が厳しい企業は)それを選択するのがほとんど」 警察は平井容疑者の余罪についても調べています。

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