ビデオ通話に「警察官や検事」登場 70代男性が“暗号資産3400万円”だまし取られる 仙台

2025年10月、仙台市内に住む男性が警察官を装う人物などに「資金を調査する」と言われ、暗号資産約3400万円相当をだまし取られました。警察が特殊詐欺事件として捜査しています。 被害にあったのは、仙台市青葉区に住む無職の70代の男性です。 警察によりますと、2025年10月中旬、男性の自宅の固定電話に自動音声の電話があり、案内に従ってダイヤルを押したところ携帯電話会社の従業員を名乗る人物と繋がりました。 男性はその人物から「あなたの名前で契約された携帯電話から詐欺のメールが送られている。身に覚えがないのであれば警察に電話を転送する」などと言われたということです。 その後、ビデオ通話で警察官を装う男から偽の警察手帳を提示されたうえ、「逮捕状が出ている。特別に在宅で捜査するので、定時連絡をすること。守秘義務に違反したら逮捕する」などと言われ、さらに検事を名乗る人物からも「あなたの資金を調査するので、現金を暗号資産口座に移してください」と指示されたということです。 話を信じた男性は、10月18日から30日にかけ23回にわたって暗号資産約3400万円分を指定されたアドレスに送金したということです。その後、警察官を名乗る男と連絡が取れなくなり、不審に思った男性が警察に相談したことで事件が発覚しました。 警察はSNSで警察手帳を見せることはなく、その場合は詐欺を疑い警察に相談してほしいと注意を呼びかけています。

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