「国家ぐるみなので逮捕されない」「頑張れば3000万稼げる」 “かけ子”として特殊詐欺に関与か 68歳の男を再逮捕

9日、カンボジアの特殊詐欺の拠点で“かけ子”として詐欺に関与したとして、68歳の男が福岡県警に再逮捕されました。 9日に詐欺の疑いで再逮捕されたのは、埼玉県川越市の契約社員・冨田淳一容疑者(68)です。 警察によりますと、冨田容疑者はことし1月、カンボジアの特殊詐欺の拠点から警察官になりすましてウソの電話をかけ、千葉県市川市の当時24歳の女性から現金70万円を指定した口座に振り込ませ、だまし取った疑いが持たれてます。 冨田容疑者は、「特殊詐欺グループの他のメンバーと一緒にウソの電話をかけ、現金をだまし取った。」などと話し、容疑を認めています。 冨田容疑者は、去年12月からことし3月までの約80日間カンボジアに滞在し、特殊詐欺の拠点で“かけ子”として働いていたとみられています。 冨田容疑者は知人を介し、「カンボジアで特殊詐欺の仕事がある。職場は暴力とかなく和気あいあいとしているので安心していい。カンボジアは、国家ぐるみなので逮捕されないから大丈夫。」「給料は最低でも1か月50万円で、頑張れば3000万円稼げる。」などと勧誘を受けたと話しているということです。 報酬などについても、「最初に生活費として100ドルを手渡しで受け取り、皆勤賞として中国人から300ドル受け取った。」などと供述しています。 警察は、仕事を紹介した人物やカンボジアの特殊詐欺の拠点などについて、実態解明に向け調べを進めています。

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