強盗致傷事件から1週間 「一瞬の出来事だった」被害者の男性が当時の状況語る

宮崎県延岡市で発生した強盗致傷事件から、12月11日で1週間です。 被害にあった男性が取材に応じ、当時の状況と心境を語りました。 (森山裕香子記者) 「事件から1週間が経ったいまも、犯人はまだ捕まっていません。現場の目の前を走る道路は通行量が多く、北側には店なども数店舗立ち並んでいますが、南側は閑静な住宅街となっていて、防犯カメラも少ない状況となっています」 事件は今月4日の午後7時半ごろ発生、延岡市伊形町のガソリンスタンドで、経営者の40代男性がひとりで閉店作業中に、20歳くらいの男から刃物を見せられ、「お金をください」などと脅されました。 男は、男性の右足を現場にあった金属製の工具で殴ってけがをさせ、現金を奪おうとしましたが、男性が抵抗したため現金は奪えず、その場から走って逃げたということです。 事件から1週間。被害にあった男性は「一瞬の出来事だった」と当時の状況を明かしました。 (被害にあった男性) 「いきなりカッターの刃を見せて、襲われた感じですね。(犯人は)後ろじゃなくて真横ですね。自分は下を向いて、お金を数えていたので」 無言のまま事務所内に入ってきたという犯人。男性が「何ですか?」と聞くと、犯人は「お金をください」とだけ言ったといいます。 (被害にあった男性) 「(犯人の声が)震えてるなという感じはしなかったですけど、声を荒げるというよりは、とにかくお金を奪うことに一生懸命だったという感じは受けましたね」 (被害にあった男性) 「一回、そのソファがあるところで倒されて、何とか起き上がって、2人でここまで扉を押し開けながら、ここまで流れ込んできて」 男性は、全治およそ2週間のけがをして現在も通院しています。 (被害にあった男性) 「とにかく早く犯人が逮捕されれば、それが一番良いかなと思います」 付近の住民も防犯を強化するなど、不安な状況が続いています。 (付近の住民は) 「そういう(強盗など)事件は、あんまり起こったことはないし。やっぱ心配だね。Q.防犯は意識されますか? 「するね、やっぱね」 (付近の住民は) 「早く捕まらんと怖いですね。昼間はいつも鍵を開けてたんですよ。だけど、するようになりましたね、施錠をね」 また、事件現場周辺が校区となっている伊形小学校では、保護者が子供を送迎するなど対応が続いています。 (伊形小学校松山弘治校長) 「(事件から)一週間が経つので、安全な日常が戻ってほしいと思っています。登校も下校もできるだけ集団でするように、不安な人は家族と相談して送迎してもらうように指導しています」 警察は次を狙わないうちの犯人逮捕を目指していますが、捜査関係者によりますと有力な情報は少ないということです。 犯人の男は身長およそ170センチで、事件当時、フード付きの黒っぽいパーカー、黒縁眼鏡、青っぽいマスクをつけていたということです。 警察が犯人の行方を追っています。

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