尹前大統領の妻と側近議員・旧統一教会元幹部 来月28日に判決

【ソウル聯合ニュース】世界平和統一家庭連合(旧統一教会)から違法な政治資金1億ウォン(約1050万円)を受け取ったとして政治資金法違反の罪などに問われた韓国最大野党「国民の力」の重鎮国会議員、権性東(クォン・ソンドン)被告の論告求刑公判が17日、ソウル中央地裁であり、特別検察官側は懲役4年、追徴金1億ウォンを求刑した。判決は来年1月28日に言い渡される。同日には尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻で、あっせん収賄などの罪に問われた金建希(キム・ゴンヒ)被告と、金被告や権被告らに金品を供与した政治資金法違反の罪などに問われた旧統一教会の元幹部、ユン・ヨンホ被告の一審判決も予定されており、3被告が同じ日に判決を言い渡されることになる。 金被告を巡る複数の不正疑惑を捜査する特別検察官側はこの日の論告で、権被告が特定宗教団体と結託して違法に政治資金1億ウォンを受け取っただけでなく、「宗教団体が政界に影響力を行使するためのルートを提供し、利害関係が反映されるようにした」として、「国会議員の地位を私的、宗教的利害関係に従属させた」と指摘。「捜査過程で証拠隠滅を試み、全く反省しない態度を示しており、重刑は避けられない」と強調した。 権被告は最終陳述で改めて起訴内容を否認した。 同被告は2022年1月に教団元幹部のユン被告から、大統領選に立候補した尹氏に組織票を入れる見返りとして教団の支援などを要請され、違法な政治資金を受け取ったとして今年9月16日に逮捕され、10月2日に起訴された。 一方、尹前大統領の妻の金被告は10~12年に輸入車ディーラー「ドイツ・モーターズ」の元会長らと共謀して同社の株価操作に関与し、8億1000万ウォン相当の不当利益を得た罪や、22年の大統領選で政治ブローカーのミョン・テギュン氏から計2億7000万ウォン相当の世論調査を無償で提供された罪、呪術師のチョン・ソンベ被告(逮捕・起訴済み)を通じてユン被告からダイヤモンドのネックレスなど計8000万ウォン相当の金品を受け取った罪に問われ、懲役15年を求刑された。 ユン被告は22年にチョン被告を通じて金被告に高級ブランドバッグやネックレスなどを数回にわたり渡したなどとして政治資金法違反の罪などに問われ、懲役4年を求刑された。

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