「副業探偵」の元市職員に略式命令 個人情報漏らした罪 豊田

愛知県豊田市役所で勤務しながら探偵業を兼業し、市役所の端末から入手した個人情報を顧客に漏らしたとして、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕された、豊田市元職員で探偵業の男(43)=同市=について、名古屋区検は19日、同法違反の罪で略式起訴した。名古屋簡裁は同日、罰金50万円の略式命令を出した。 元職員は今月3日に愛知県警に逮捕されていた。県警によると、逮捕容疑は豊田市教育委員会事務局保健給食課の主査だった2023年12月5日ごろ、市役所の端末を操作して入手した、市民1人の個人情報を探偵業の顧客に渡し、職務上知り得た秘密を漏らしたというもの。氏名や転入前の住所、転入の日付の個人情報を調査報告書に記載して交付していたという。 07年に市職員となり、兼業の許可などを得ず20年10月に親族名義で探偵事務所を開業。22年11月以降、今年3月に自己都合で退職するまでは休職していた。県警は、復職に向けた一時勤務の際に調査対象者の情報を照会したとみて捜査していた。(野口駿)

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