80代の女性から現金730万円をだまし取ろうとしたとして山口県警下松署は20日、自称・台湾出身の男2人(19、18)を詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕しました。 警察によりますと2人はほかの仲間と共謀し12月10日から20日まで間、山口県下松市の女性(80代)の自宅に公安委員会や金融庁の職員を名乗って電話をかけ、薬物事件に関わっている疑いがあり口座の預貯金を調べるために預かるなどとうそを言い、現金730万円をだまし取ろうとした疑いが持たれています。 女性はこれまでに同様の手口で2回、被害に遭っていて現金1000万円以上をだまし取られています。 家族からの通報を受けた警察が女性にだまされたふりをするよう指示し、受け渡し場所に来た男2人を現行犯逮捕しました。 警察が現金の代わりに準備した荷物を女性の自宅の敷地内に置いたところ、2人が持ち去ったということです。 共犯のいる事件で捜査に支障が出るとして、警察は2人の認否を明らかにしていません。 警察は組織的な犯罪の可能性があるとみて捜査しています。