神戸市や西宮市の民家で住人の不在を確かめるマーキング(目印)とみられる置き石が見つかり、空き家への侵入容疑などで逮捕、起訴されていた住所不定、被告の男(29)について、兵庫県警捜査3課と垂水署などは22日、窃盗や邸宅侵入容疑で追送検した。捜査関係者への取材で分かった。県警は昨年9月~今年5月、兵庫や福岡など5県で、70件計約1350万円相当の被害に関与したとみている。 起訴状によると、他に逮捕された男と共謀して、4月11日午後3時15~25分ごろ、神戸市東灘区の空き家に窓ガラスを割って侵入したとされる。県警の調べに容疑を認めているという。 捜査関係者によると、被告の男は置き石やポストの郵便物で住人の不在を確認し、空き家内の貴金属などを盗んだ疑いが持たれている。貴金属は買い取り店で売却し生活費などに充てていたという。