元兵庫県議への名誉棄損の罪で起訴された政治団体・「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告が、別の県議への威力業務妨害や脅迫などの疑いで書類送検された事件について、神戸地方検察庁は嫌疑不十分で不起訴としました。 立花党首は去年11月、奥谷謙一兵庫県議の自宅兼事務所の前で、「引きこもってないで出て来いよ」などと演説したほか、SNSなどに奥谷議員に関するうその内容を投稿したなどとして、威力業務妨害、脅迫、名誉棄損の疑いで、ことし6月に書類送検されていました。 神戸地検はきょう(24日)付で、嫌疑不十分として不起訴処分としました。 奥谷県議は、「捜査には感謝していますが、率直に残念です。名誉棄損は民事で訴訟を提起する予定です。また、自宅前での演説が許されるという誤ったメッセージを与えないよう、検察審査会への申し立ても視野に入れて検討しています」とコメントしています。 立花党首はこのほか、尼崎市議選の演説中に自身を批判する男性を拘束させけがをさせた逮捕致傷の疑いでも追送検されましたが、神戸地検はこの事件については「暴行罪」と認定したうえで起訴猶予としました。