立花孝志被告、奥谷・兵庫県議への名誉毀損なども不起訴 神戸地検

兵庫県知事らの疑惑を調べた県議会調査特別委員会(百条委)で委員長を務めた奥谷謙一県議(40)を脅したとして、脅迫や名誉毀損(きそん)などの容疑で書類送検された政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告(58)=名誉毀損罪で起訴=について、神戸地検は24日、不起訴(容疑不十分)にした。理由は明らかにしていない。 立花被告は知事選期間中の2024年10月31日~11月1日、斎藤元彦知事らの疑惑を文書で告発した元県幹部が死亡した原因について、奥谷県議が隠蔽(いんぺい)したなどと交流サイト(SNS)で発信した疑いが持たれていた。11月3日には奥谷県議の後援会事務所兼自宅前で拡声器を使い、「あまり脅しても、奥谷さんが自死されても困るからこれくらいにしておく」と発言したとされ、県警が今年6月に書類送検していた。 被告は兵庫県尼崎市議選で応援演説中だった6月14日、演説を批判した男性を私人逮捕するよう支持者2人に伝え、男性を負傷させたとする逮捕致傷容疑でも書類送検されていた。支持者2人も同じ容疑で書類送検されており、地検は24日、3人の罪名を暴行に切り替えた上でいずれも不起訴(起訴猶予)とした。 奥谷県議と男性側は検察審査会に不服を申し立てる方針。【木山友里亜】

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