福山雅治×大泉洋の最強バディ、『映画ラストマン』クリスマスイブに2人きりの舞台挨拶「本当に幸せ」「俺たちのなかに永瀬廉はいる」

2023年4月期に放送された日曜劇場の劇場版『映画ラストマン -FIRST LOVE-』の初日舞台挨拶が12月24日に新宿ピカデリーで行われ、最強バディを演じた福山雅治と大泉洋が出席。クリスマスイブに2人きりのイベントが実現し、上映後の観客を前に「幸せ」と喜びをにじませた。 本作は、事件を必ず終わらせる最後の切り札=“ラストマン”と呼ばれ、数々の事件を解決してきた全盲のFBI捜査官・皆実広見(福山)と、犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事・護道心太朗(大泉)が凸凹バディを組んで難事件を解決していく痛快バディドラマ。劇場版では、皆実と護道がある事件のために北海道へ。そこで出会ったのは、皆実の初恋の人、ナギサ・イワノワ(宮沢りえ)。無敵のバディが、謎の組織から追われているナギサを守り、新たな事件解決に挑む。ステージのMCは、荘口彰久が務めた。 この日、2人は「ラストマン」スペシャルラッピングカーに乗って新宿ピカデリーまで駆けつけた。上映後の会場は、感動と熱気でいっぱい。福山と大泉が姿を現すと「ましゃー!」「洋ちゃーん!」と大歓声が沸き起こり、2人は鳴り止まぬ拍手に手を振って応えた。 「雨が降って寒いなか、お集まりいただいて」と切りだした福山は、「クリスマスイブです。メリークリスマス」と挨拶。クリスマスイブに仕事をするのは久しぶりだという大泉は、「なんとなくクリスマスはマネージャーさんが気を遣ってか、休みにしてくれていることが多い。今年のクリスマスイブには仕事が入っているんだなと思ったんですが、皆さんの顔を見てこんな幸せな気持ちになるんだな」と一望し、会場も大喜び。「これから毎年、皆さんとクリスマスイブを迎えたいな。死ぬまで君たちを離さない」とサービス精神旺盛に宣言し、大きな拍手を浴びた。 本シリーズを象徴する、最強バディの2人だけで初日を迎えた。福山は「クリスマスに大泉さんと仕事をしてるということもそうだし、皆さんとお会いできてるということもそう。50歳を超えて、こういう仕事をさせてもらえている」と感謝を込めながら、「18歳のころ上京して、初めてのクリスマスを1人で過ごして。こんな未来は、まったく想像していなかったです。本当に幸せな気持ちで今日、初日を迎えることができています」としみじみ。「泣けましたか?」「思わず笑ってしまうところもありましたか?」と語りかけると、映画の感動を伝えるように会場から大きな拍手が上がっていた。 車の中でも2人でいろいろな話ができたとのこと。スタッフから初日舞台挨拶は2人で行うと聞いた時には、「この映画を象徴する2人で初日を迎える。珍しいなと思いつつ、それも一つの節目であり、カッコよくもあるなと思った」という大泉。「2人だけでしっかりとお話ができるというのも、いいと思う」と喜びをにじませながら、「やっぱりガチャガチャしますよ、永瀬廉とかがいると。僕らもいじるし」と不在である永瀬の名前を出すなど、愛のあるいじりが炸裂。会場が笑いに包まれるなか、福山と大泉は「洋さん、やめてくださいよ」「ほんま、似てませんよ」と永瀬のモノマネ合戦を繰り広げ、さらに観客の爆笑をさらう。福山は「確かに映画の初日に、舞台挨拶中もそうだし、舞台挨拶の前も、2人でたっぷり、じっくり話せることってなかなかないですよね。いい時間でした。もちろん永瀬くんにはいてほしかったけれど、俺たちのなかに永瀬廉はいるから」と楽しそうに話していた。 アイデア出しや意見交換も活発に行うなど、ものづくりのよさを実感する充実の撮影となったという。福山はアクションで決め技の提案をしたり、大泉は「雪のなかに落としてくれ」とリクエストしたと回想。大泉が「北海道で撮るのであれば、雪に落ちるというシーンは作ってほしかった」と胸の内を明かすと、福山は「大泉さん、こんなにベタなシーンをよくやるなと思っていたら、自分でリクエストしていた」と2人で大笑い。また福山とB'zの稲葉浩志がタッグを組んだ主題歌、「木星 feat. 稲葉浩志」が完成する過程もアイデアにあふれたものだったそうで、福山は「現場でも、このシーンはこうしたほうがいいシーンになるんじゃないかとアイデアが湧いてくる。稲葉さんとのセッションも同様に、いろいろなアイデアが湧いてきた。当初は僕、こんなに歌うつもりはなかったんです。稲葉さんが、『もっと声を聴きたい』とリクエストを出してくださった。やっぱりいい現場は、いいアイデアや発想が生まれるんだということを、音楽でもお芝居の現場でも感じた」と熱を込めていた。 最後の挨拶では、初めて「FIRST LOVE」というタイトルを耳にした時には「ちょっと照れ臭かった」と告白した福山。「皆実さんは、人というのはお互いに助け合って生きているんだということを体現している。初恋というのは非常に淡いものですが、その人の人生を形作っていく経験、体験になる。やっぱりラブで、できているんだな」と愛の重要性に言及しつつ、「クリスマスイブなのであえて言わせていただきますが、世界には愛が必要で、愛でできている。そういったことも、今回の映画では表現できているんじゃないかなと思います。ぜひ長く愛してください」と願っていた。 取材・文/成田おり枝

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