2025年の高知を振り返る “教育”の信頼回復に向けて 水泳授業の変化、教員不祥事 課題にどう向き合うか

今週のからふるでは様々なテーマで高知の1年のできごとを振り返っていきます。きょうは、教育についてです。尊い命が失われた事故から1年、高知では水泳授業のあり方が変わりました。子どもたちの安全・安心に向けて取り組む教育委員会ですが、逮捕者は2019年以降最多に。信頼を取り戻すことはできるのでしょうか。 ▼高知県教育委員会 今城純子 教育長 「高知県の教育を少しでも前進させていくために誠心誠意取り組まなければいけないなという覚悟を新たにしたところです」 高知県内で初めてとなる女性の教育長が誕生した2025年、県内の小中学校で大きく変わったのが「水泳の授業」です。2024年、高知市では、小学校の水泳の授業中に男子児童が溺れて亡くなった事故を受け、水泳の授業が中止に。 2025年3月、事故原因をまとめた検証委員会の報告書が公表され、高知市教育委員会は、バディシステムの導入などを明記した新たなマニュアルを作成しました。 「子どもたちの命を守るために」。教員たちは研修を受けます。 ▼参加した教員 「話を聞いていて自分たちの管理の足りて無さがあったので、帰ってマニュアルを作ったうえで、マニュアル以上のことが起こっても大丈夫なように管理職とも学校の中でも話し合ってできたらいいなと思います」 各学校でも、安全管理の見直しが進められました。 ▼研修の様子 「溺れている児童発見。救助お願いします」 こちらの小学校では、教職員全員が参加して、緊急時の手順などを確認しました。 ▼教員 「(緊急時の対応を)水泳が始まるまでにしっかりと頭に入れておかないといけないなということを再確認しました」 そして6月。 ▼授業の様子 「2組バディ!」 「オー!1・2・3・4・5」 準備が整った学校から、水泳の授業が再開されました。 ▼教員 「おしりに力が入っていたら浮けません。大の字になって力を抜いて息がしっかりできるように顔が出るようにしてください」 水位を下げ、監視の目を増やしたプールに、子どもたちの声が戻ってきました。

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