清水尋也 ピエール瀧のようにはいかない「俳優復帰」への道

俳優の清水尋也(26)が大麻を所持したとして、麻薬取締法違反の罪で逮捕、起訴。拘禁刑1年、執行猶予3年(求刑拘禁刑1年)を言い渡された。今後「一般の仕事を探す」と話した清水だが、来年以降の俳優活動はどうなるのか。 清水は2012年に中学1年生で芸能界デビュー。14年公開の映画「渇き。」で知名度が急上昇し、映画「東京リベンジャーズ」シリーズやNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」など話題作に出演してきた。逮捕された9月も嵐・松本潤主演のTBS系「19番目のカルテ」(2025年7月期)に出演中だった。 「一般の仕事」発言でネット上では俳優引退説も囁かれたが、大方の予測はやはり「冷却期間をおいての俳優復帰」だ。芸能プロ関係者の話。 「執行猶予期間中は裏方などの仕事をこなし、満了後1~3年で配信ドラマなどで復帰するというのが一番考えられる流れでしょう。清水さんは演技の評価も高く、独特の存在感で替えの効かない俳優といっても過言ではないと思います。本人に復帰の意思があれば、手を差し伸べる制作陣もいるでしょう」 実際に、復帰した清水を自作に「出してもいい」と話す監督もいる。50代の男性映画監督は「時間をおけば、十分キャストの一人として考えられます。一度失敗したらもう再起は出来ない社会は悲しいですから。毎月薬物検査の結果を提出するとか、そういう覚悟のある態度があれば使いたいと思います」と前向きな姿勢を見せた。 他方で「余計なリスクを取りたくない」というの意見もある。「リテラシーの低さというのがやはりネック。また問題が起きたときに、やっぱりやめておけばよかった、では済まないですから」(映像制作関係者) 薬物事件からの復帰としては、19年に麻薬取締役法違反で懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を受けたミュージシャンで俳優のピエール瀧が挙げられる。1年弱というスピードで舞台復帰を果たしたが「参考にはならない」(同)という。 「瀧さんは電気グルーヴとして世界的に人気がありますし、制作側にも世代のファンが多い。求心力が違います。その点、清水さんは若手ですからね。復帰を目指す本人の固い意思と事務所の粘り強いサポートが必要になるでしょうね」とは映画関係者。 19日には、判決を受けて所属事務所の「オフィス作」がコメントを発表。「引き続き真摯に向き合っていく所存です」とサポートの意思を見せた。また、清水も判決を受け止め謝罪。「自身の行動と生活を改め、社会の一員としての責任を自覚した日々を誠実に過ごしてまいります」と誓ったが、今後についての具体的な言及はなかった。 いずれにせよ、まずは大麻との決別が最優先。監督を誓った兄・尚弥と一つ屋根の下で更生の道を歩んでいく。

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