東京都世田谷区で宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が殺害された事件は30日、未解決のまま発生から25年となった。 支援者が一家の墓を訪れ冥福を祈ったが、元警視庁成城署長の土田猛さん(78)は「25年がたってしまった。元警察官として申し訳ない」と話し、早期解決を願った。 殺人事件被害者遺族の会「宙の会」の特別参与でもある土田さんら支援者は同日午前、埼玉県新座市にある一家の墓を訪問。花束と線香を供え、静かに手を合わせた。 宮沢さんの母節子さん(94)は体調不良のため、昨年に続き墓参りを断念。土田さんによると、節子さんは、1999年に発生した名古屋市西区の主婦殺害事件の容疑者が今年逮捕されたことを受け、「(解決への)期待感を持って胸を膨らませている」という。 世田谷一家殺害事件は2000年12月30日深夜ごろ発生。宮沢さんと妻泰子さん=同(41)、長女にいなちゃん=同(8)、長男礼君=同(6)=が殺害された。現場には、犯人の指紋や血液、凶器の包丁などが残されていた。警視庁は延べ約29万8300人を投入して捜査を続けている。 情報提供は成城署捜査本部03(3482)0110まで。