通信用のSIMカードと同様の機能を持つ「eSIM」情報を転売し、他人に不正に携帯電話の通信回線を開通させたとして、神奈川県警は横浜市中区、無職横目開容疑者(25)を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕し、7日発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。 県警は、同容疑者がほかにも犯罪用のツールを調達する「道具屋」として、2024年9~12月、約100件の転売で計約50万円を売り上げたとみて調べている。 サイバー犯罪捜査課によると、逮捕容疑は24年10月、氏名不詳者と共謀のうえで正規の契約名義人の手続きを装い、他人名義のeSIM情報で回線を開通したというもの。横目容疑者は匿名性が高いネット空間「ダークウェブ」上で、何者かが不正に契約したeSIM情報が記録されたQRコードを購入。X(旧ツイッター)で購入者を募り、秘匿性の高いアプリ「テレグラム」でやりとりをして売却したとみられる。その後、氏名不詳の購入者が回線開通をしたという。 警察庁サイバー特別捜査部による横目容疑者のスマホの解析から、使用していたテレグラムのアカウントが判明し、容疑が浮上したという。 県警はこれまで、他人名義の口座を購入し、現金を引き出したとして横目容疑者を犯罪収益移転防止法違反や窃盗容疑で逮捕し、横浜地検が同罪で起訴している。(小林日和)