「アジア最大級の犯罪組織」中国出身の創業者を逮捕 カンボジアでオンライン詐欺拠点運営

カンボジア内務省は7日、世界中を標的にしたオンライン詐欺に関与したとして、同国最大規模の華人系複合企業、太子集団控股(プリンス・ホールディング・グループ)の陳志会長(38)を逮捕したと発表した。カンボジア国籍を剝奪し、出身国の中国に送還したとしている。 太子集団はカジノや不動産、金融などの事業をカンボジア内外で展開する巨大複合企業。米当局が昨年10月、複数のオンライン詐欺拠点を運営していたとして制裁し、詐欺で得たとされる2兆円規模の暗号資産を没収していた。米当局は「アジア最大級の国際犯罪組織」だと批判し、陳氏らの行方を追っていた。 カンボジア内務省は中国当局との数カ月に及ぶ合同捜査を経て、今月6日に陳氏ら3人を逮捕し、中国に送還したという。陳氏は中国福建省生まれ。2015年にカンボジアで太子集団を創業し、フン・セン前首相の顧問を務めるなど、政界に食い込んでいた。 東南アジアでは近年、オンライン詐欺を巡る被害が深刻化する。米当局によると、カンボジアでは詐欺拠点の多くを中国系組織が運営。高収入につられて世界各地から集まった若者らが、暗号資産で利益が出るとうたう投資詐欺や恋愛感情につけこむロマンス詐欺に加担してきた。近年は日本人も相次いで逮捕されている。(桑村朋)

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