【北京=三塚聖平】カナダのカーニー首相は14日、中国訪問の日程を開始した。カナダ首相の訪中は約8年ぶりで、17日までの滞在中に習近平国家主席や李強首相らと会談する。両国関係は冷え込みが長期化していたが、ともに摩擦を抱えるトランプ米政権に対応するため関係改善を進めようとしている。 カナダ首相の訪中は、2017年12月のトルドー首相(当時)以来となる。中国外務省の毛寧報道官は12日の記者会見で、カーニー氏の訪中を契機に「対話と意思疎通を強化し、政治的な相互信頼を増進し、実務協力を広げ、相違点を適切に処理し、互いの懸念を解決することを期待している」と述べた。 中国とカナダの関係は、トルドー政権下の18年にカナダ当局が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の幹部を逮捕したことを機に悪化していた。関係改善につながったのはトランプ政権の存在だ。米国とカナダの関係が緊張する中、中国は対米連携もにらみカナダとの関係改善に動いた。昨年10月には訪問先の韓国で習氏とカーニー氏が会談し、関係の改善・発展を進めることで一致。習氏は「国際的な公平と正義を守らなければならない」と呼び掛けていた。