尹前大統領、きょう「逮捕妨害」1審判決を生中継…内乱裁判で初の結論

韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の高位公職者犯罪捜査処(公捜処)による逮捕妨害などの罪に関する1審判決が16日、言い渡される。尹前大統領が係争中の8件の裁判のうち、司法の最初の判断が示される。判決言い渡しの様子はテレビなどで生中継される。 ソウル中央地裁刑事合議35部〔白大鉉(ペク・デヒョン)部長判事〕は同日午後2時、尹前大統領の特殊公務執行妨害、職権乱用・権利行使妨害などの罪に関する1審判決期日を開く。 尹前大統領は、12・3非常戒厳に関連する内乱首謀の罪とは別に、逮捕妨害などの罪で昨年7月に起訴された。 尹前大統領は昨年1月3日、大統領警護処の職員を動員し、公捜処による逮捕状の執行を阻止させた疑い(特殊公務執行妨害など)が持たれている。 また、戒厳宣布当時、国務会議の体裁を整える目的で一部の国務委員のみを招集し、出席できなかった国務委員9人の戒厳審議権を侵害した疑い(職権乱用など)、戒厳解除後、韓悳洙(ハン・ドクス)前国務総理と金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官が副署(署名)した文書によって戒厳が実施されたかのような虚偽の宣布文を作成し、その後これを廃棄した疑い(虚偽公文書作成)も含まれている。 先月26日に開かれた結審公判で、内乱特別検察チーム〔特別検事・趙垠奭(チョ・ウンソク)〕は、特殊公務執行妨害などの罪に懲役5年、職権乱用などの罪に懲役3年、虚偽公文書作成の罪に懲役2年、計懲役10年を求刑した。 これに先立ち、裁判所が放送各社の中継申請を認めたため、16日の判決言い渡しはテレビなどで生中継される。法廷内の様子は裁判所の設備で撮影され、映像は放送各社にリアルタイムで送出される予定だ。 前職大統領に対する裁判の生中継は今回が3回目となる。2018年4月の朴槿恵(パク・クネ)元大統領による国政介入事件、同年7月の国家情報院特別活動費事件の判決公判が生中継された。さらに同年10月には、李明博(イ・ミョンバク)元大統領の横領・収賄事件の判決も生中継された。 一方、尹前大統領はこの事件の1審判決後も、三大特別検察〔内乱・金建希(キム・ゴンヒ)・殉職海兵〕が起訴した7件の裁判を控えている。 19日には、内乱首謀の罪に関する事件の1審判決が言い渡される。13日に開かれた結審公判で、特別検察チームは尹前大統領に死刑を求刑した。 内乱特別検察チームが起訴した尹前大統領の「平壌(ピョンヤン)無人機疑惑」(一般利敵罪)事件や、殉職海兵特別検察チームが起訴した李鍾燮(イ・ジョンソプ)前国防部長官の「オーストラリア逃避疑惑」事件など、残る裁判も今年上半期を通じて続く見通しだ。

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