通行人の注意をそらすために奇妙なダンスを披露しながらスリを繰り返していた男が、防犯カメラの映像から特定され、ついに逮捕された。 米「ニューヨーク・ポスト」紙によると、英バーミンガム市内で昨年7月から8月にかけて4人を標的にスリを働いたアニス・バルディッチ被告（27）は、街中で被害者の前に立ちはだかり、突如踊りだして気を引く一方で、財布やスマートフォンを巧みに盗み取っていたという。その後、盗まれたカードは市内の店舗で不正使用され、警察は顔認識技術を用いて容疑者を特定した。 地元警察の特別捜査班「オペレーション・トーラス」がCCTV映像を解析し、手口の類似性からバルディッチ被告を割り出した。彼は窃盗4件と詐欺罪で有罪判決を受け、3月27日にバーミンガム治安裁判所で懲役24週間と2,240ポンドの被害者補償を命じられた。警察は「スリの手口は巧妙。誰もが注意を怠らず、自己防衛意識を持ってほしい」と呼びかけている。