韓国の前国防相、内乱容疑で逮捕 「非常戒厳」めぐり初の逮捕者

聯合ニュースは11日、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領に非常戒厳を出すよう建議したとされる金竜顕(キムヨンヒョン)前国防相が内乱などの疑いで逮捕されたと報じた。検察が9日夜、内乱の「重要任務従事者」として尹氏と共謀したとして逮捕状を請求し、ソウル中央地裁が逮捕状を出した。韓国メディアは、尹氏を内乱の「首謀者」として捜査する動きが加速する可能性が高いとしている。今回の非常戒厳をめぐる逮捕者は初めて。 一方、尹氏の「秩序ある早期退陣」を掲げる与党・国民の力では、来年2~3月の退陣も念頭に置いた議論が始まっており、非常戒厳から1週間で、尹氏への包囲網が狭まりつつある。 金氏は8日に自ら検察に出頭。韓国メディアによると、金氏は非常戒厳をめぐる事実関係はおおむね認めつつ、「違憲、違法性はなかった」と主張しているという。一方で金氏は10日、弁護人を通じて「今回の事態に関するすべての責任は私にある」とするコメントを出した。

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