「われわれは彼らの技術や兵器に手も足も出なかった。本当に、あんなものは見たことがない」。ソーシャルメディアで広く拡散され、ホワイトハウスも取り上げたインタビュー内容とされるものの中で、「ベネズエラ人警護員」とされる人物はそう語っている。 彼の「証言」によれば、米軍の特殊部隊はベネズエラでニコラス・マドゥロ大統領を拘束した際、新しい技術を用いて大統領の警護チーム全体を無力化し、わずか20人ほどで数百人規模の警護側を簡単に制圧したという。 このような検証不能で信憑性に乏しい話は、戦時には珍しくない。一方で、このケースに関しては、その背後に現実の兵器技術が存在する可能性も否定できない。 ■「音響兵器」による攻撃? 「いまやっていることを止めて、これを読んで」。くだんのインタビューは、ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官がX(旧ツイッター)でそう呼びかけてリポストしたことで、急速に拡散した。 真偽を確認できないこの証言の中で「ベネズエラ人警護員」は、言葉にするのが難しいとしながら攻撃の様子を次のように語っている。 警護員:ある時点で、彼らは何かを発射した。どう表現したらいいのかわからない……強烈な音波のようなものだった。突然、頭が内側から爆発するように感じた。皆、鼻から血を流し始め、中には血を吐く者もいた。われわれは倒れ込み、動けなくなった」 インタビュアー:仲間たちは? 抵抗できたのですか? 警護員:いや、まったく無理だった。あの20人は、1人も損害を出さずに、われわれを何百人も殺した。(中略)本当に、あんなものは見たことがない。あの音響兵器か何かが使われたあとには、われわれは立ち上がることすらできなかった」 これは、マドゥロの警護に失敗し、命を懸けて守るべき人物を少人数の部隊に拉致され、自分たちの側は多大な損害を被ったことに対する、にわかには信じがたい言い訳のように聞こえるかもしれない。ただ、米国が何十年にもわたって、ここで描写されているような効果を生み出す兵器の研究を続けてきたのは確かだ。