うその法人決算報告書などを作成し、スリランカ人が不正に在留資格を更新するのを手助けしたとして、千葉県警は21日、入管難民法違反(営利目的不法入国等援助)の疑いで、外資系・外国会社向けのコンサルティング業会社の役員の男(57)=いすみ市=を逮捕した。県警は、手助けした対象の法人が、スリランカ人が就労滞在資格を装うための実態のないペーパーカンパニーだったとみている。 逮捕容疑は2024年の10月上旬~12月中旬ごろ、容疑者の自宅などで、「経営・管理」のビザで日本に在留しているスリランカ人で40代の男が代表社員となっている合同会社について、実態がないのにうその決算報告書を作成。昨年8月上旬ごろにも、同市内の事務所で、自社従業員にこのスリランカ人の会社のうその賃金台帳を作成させ、このスリランカ人が不正に在留期間更新の許可を得る行為を容易にした疑い。 このスリランカ人は昨年6月19日、東京出入国在留管理局千葉出張所で、会社を経営していないのに、うその在留期間更新許可申請書やこの決算報告書などを提出して、不正に在留期間を更新した。昨年中に入管難民法違反の疑いで逮捕・起訴されている。 県警国際捜査課によると、容疑者は「賃金台帳や決算報告書を作成し手渡したことに間違いないが、ペーパーカンパニーであることは分からなかった」と供述している。今までに決算報告書などの作成を請け負った会社は2310社に上り、「大半はスリランカ人との取引」と説明しているという。 東京出入国在留管理局から24年12月、『経営・管理』の資格で日本に在留しているスリランカ人らが経営者となっているものの、経営実態に疑義のある複数の山武市近辺の事業所を巡り、資料作成に容疑者が関与している疑いがあるとの情報提供があり、同課や外事課が捜査していた。(本紙・千葉日報オンラインでは容疑者実名) (平嶋奏葉)