横断歩道を渡る小学生をはね意識不明にさせ、3日後に車検切れで自賠責保険未加入のヴォクシーに別車両のナンバープレートをつけ運転し高校生をひき逃げ、その後も無免許運転を繰り返した…75歳の男に司法の判断は【判決詳報・前編】

横断歩道を歩いて渡っていた小学生をはねる事故を起こし、高校生をひき逃げ、さらにその後も無免許運転などを繰り返し、短期間に3度逮捕され、過失運転致傷やひき逃げなどの罪に問われていた男の裁判。 2026年1月14日、その判決公判が開かれた。 最初に起こした事故で被害者となった当時9歳の男子小学生は約2か月間意識不明の状態で、意識が回復した後も常に介護を要する後遺症を抱えたまま。 検察は、懲役3年6か月を求刑していた。司法が下した判断は。 ■小学生を横断歩道ではね、高校生をひき逃げ、無免許運転…短期間に3度の逮捕 起訴状によると、男は2025年3月31日午後4時52分頃、鳥取市松並町の信号機のない交差点で、横断歩道を渡っていた当時9歳の男子小学生に普通乗用車で跳ね飛ばし路上に転倒させ、常に介護を要する後遺症を伴うびまん性軸索損傷等の重傷を負わせた。被害者は「入院約1年間を要する見込み」とされている。 また、3月31日の事故で逮捕・釈放された同年4月3日午後5時48分頃、島根県安来市で無登録かつ無保険の普通乗用車を運転し、対向してきた自転車の15歳の男子高校生に衝突。右大腿打撲等の傷害を負わせたにもかかわらず、救護や警察への報告をせず現場から逃走したとされる。 そして、運転免許を取り消された後の同年5月7日、10日、11日の3回にわたり、鳥取県西伯郡伯耆町で軽トラックを無免許運転したものである。 ■「春休み中に友達と遊ぶために外出した際に…」 検察側は、9歳の男児をはねた件について論告で、「被害者は、横断歩道手前の歩道上で、通過する車両を待ってから横断したものであり、何ら落ち度はない。 春休み中に友達と遊ぶために外出した際に本件被害に遭って入院約1年間を要するびまん性軸索損傷等の傷害を負い、神経系統の機能に著しい障害を残し、常に介護を要する後遺症が残っているのであり、正に生活を一変させられた」として、被害結果が極めて重大であると指摘。 また、男から慰謝の措置が講じられておらず、損害賠償の見通しも立たないことから、被害者家族の心労は極めて大きいとした。

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