五輪スノーボードのカナダ代表選手としてかつて世界を魅了した人物が、「国際的な麻薬王」として法廷に立つことになった。ライアン・ウェディング被告(44)は26日、米カリフォルニア州サンタアナの連邦裁判所に出廷し、麻薬密輸および複数の殺人を指示したとする罪で起訴された。被告は無罪を主張した。 検察は、被告が複数の麻薬関連殺人における首謀者だと主張している。またメキシコのシナロア・カルテルと共謀し、コロンビアからメキシコを経由して米国とカナダへ、コカイン数百キロを密輸したとされている。 ウェディング被告の弁護士は次のように述べた。「本日、被告は起訴されている2つの訴因のいずれについても無罪を主張した。起訴状は証拠ではなく、あくまで告発にすぎない」 ウェディング被告は、2002年のソルトレークシティー五輪でカナダ代表として出場した経歴を持つ。だがその後、米連邦捜査局(FBI)の最重要指名手配犯10人のリストに加えられた。昨年11月までに、逮捕につながる情報に対して1500万ドルの懸賞金が懸けられていた。 被告は今月22日、メキシコ市で逮捕された。 検察は、昨年被告に不利な証言を行う予定だった連邦政府の証人が、証言前にコロンビアで殺害された事件についても、被告が実行役に指示したとみている。また、2023年にカナダで起きた2件の殺人事件と1件の殺人未遂事件、さらに2024年に起きた別の殺人についても、被告が指示したとされている。 最も重い罪で有罪となった場合、被告は終身刑を言い渡される可能性がある。