有村架純が映画「マジカル・シークレット・ツアー」で初の母役、南沙良は初妊婦、黒木華は初共演

有村架純(32)が映画「マジカル・シークレット・ツアー」(6月19日公開)に主演し、10年のデビュー以来16年で初の母親役に挑戦することが28日、分かった。 17年に中部国際空港で主婦が金の密輸で逮捕された実際の事件に着想を得て、天野千尋監督が、熊谷まどか氏と共同脚本を手がけたオリジナル作品。初共演の黒木華(35)、南沙良(23)と、金の密輸を通して絆を深め、金と自由を手に人生をやり直すリベンジゲームを始める女性を演じる。犯罪とは無縁そうに見える、周りに流されて生きてきた3人が偶然出会い、犯罪に手を染めてでも自分の手で人生を取り戻していく姿を描く。南は17年のデビュー以来、初の妊婦役に挑む。 有村は、塩野瑛久(31)演じる夫高志の横領と解雇を知り突然、借金を背負った2児の母・和歌子を演じる。真面目に子育てに励む母でありながら、大胆に金の密輸を実行していく犯罪者という2つの側面を持つキャラクターだ。「不格好で決して誇れない瞬間でも彼女たちにとっては生きていくための方法論で。監督をはじめ、皆さんとこの物語の行く末を祈りながら撮影しました」と語った。そして「彼女たちのいとおしく懸命な生きざまをせひ、のぞいてみてください」と呼びかけた。 黒木は、奨学金の返済に追われる借金600万の研究員・清恵を演じる。シンガポールでの大規模ロケを振り返り「有村さんと南さんと雨の中、橋を渡ったシーンは特に印象深く、忘れられない思い出です。スリリングさの中に感情の機微も詰まった映画になっています」と語った。そして「スリリングさの中に感情の機微も詰まった映画になっていますので、ぜひ劇場で楽しんでいただけたらうれしいです」と口にした。 南は、貯金ゼロで未婚の妊婦・麻由を演じる。「努力や善意だけではどうにもならない現実が、人を追い詰め、選択をゆがめていく。そんな人間や社会の不完全さの中を必死に駆け抜けました。与えられた環境はいつだって不平等で理不尽だと身にしみて感じる撮影期間だったと思います」と撮影を振り返った。そして「正しさと生きることの間で揺れる彼女たちの姿に、見る方それぞれの現実が重なればうれしいです。よろしくお願いいたします」と呼びかけた。 公開された予告では、夫の横領と解雇、奨学金という名の借金、貯金ゼロと、苦境に立たされた3人がシンガポールで出会う。犯罪とは無縁そうに見えながら、お金に困ったことで金密輸の闇バイトに巻き込まれていく…のかと思いきや、なんと自分たちで密輸を始めてしまう姿を描く。金密輸の成功によってお金と自由を手にした3人の人生がうまく回り始める様子は、軽快で危なっかしい一方、青春のようなきらめきも感じさせるが、金が床に落ちる音とともにに状況は一変。密輸への関与が周囲にバレはじめ“魔法のような時間”にほころびが見え始めながらも、自分らしく生きる人生を求めて、力強く疾走する3人を描く。 黒木が演じる先輩の清恵を飛び越え、輝かしい将来を約束された同僚の研究者・椎名を青木柚(24)が演じる。塩野が演じる高志の上司・田ノ上を斎藤工(44)が演じる。ほか早瀬憩(18)栗原颯人(26)篠原ゆき子(45)中島ひろ子(54)峯村リエ(61)佐野史郎(70)も出演する。 天野千尋監督も、コメントを発表した。 育児に追われていた2017年、【金塊を下着に隠して密輸した主婦5人を逮捕】という記事を目にして、強く興味を引かれました。なぜ主婦が金の密輸を? 下着に隠して? どんな人たちなんだろう? わたしの関心は不思議と、犯罪者である彼女たちではなく、生活者としての彼女たちの方に引き寄せられ、どんな暮らしをしていたのか? なにか事情があったのか? どうやって計画したんだろう? など空想がどんどんふくらんでいきました。もしかすると同じ主婦として、どこかで自分を重ねていたのかもしれません。もちろん犯罪は許されません。けれど罪を犯した人を「悪」と断じるだけではなく、その背景にはどんな事情があったのだろう?と考えてみることこそが、実は大切ではないかと思います。

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