「暴行・監禁された」と虚偽陳述…カンボジア犯罪団地には遊興施設も

カンボジアでロマンス詐欺犯罪に加担した容疑で韓国国内に送還された容疑者全員が検察に引き渡された。 忠南(チュンナム)警察庁は詐欺および犯罪団体加入容疑を受けるA(20代)など2つの犯罪組織の計17人を拘束、送検したと30日、明らかにした。ロマンス詐欺犯罪組織を追跡した忠南警察庁刑事機動隊は昨年、カンボジア警察とコリア担当班に捜査内容を共有した。これを受け、現地警察は昨年12月4日にポイペト地域で15人を検挙したのに続き、17日にはモンドルキリで26人を追加で逮捕した。忠南警察庁はこのうち17人の身柄引き渡しを受けて捜査を進めた。このうち最年少は22才で、女性3人も含まれた。 警察によると、ポイペトの組織は2024年12月から昨年7月までカンボジアのシアヌークビル地域でロマンス詐欺犯罪をし、警察の追跡が始まるとポイペト移動したことが明らかになった。同組織は32人の被害者から約50億ウォン(約5億3600万円)をだまし取ったことが調査で分かった。モンドルキリの組織は昨年8月から12月まで53人から23億3000万ウォンを詐取した容疑を受ける。 捜査の結果、ポイペトの組織はSNSで性売買と見せかけて接近した後、「ゴールドナイトジャッククラブ」「シークレットガーデン」など偽サイトに接続するように誘導した。その後、女性会員と対話をする過程で加入費と後援費名目でお金を受けた。モンドルキリの組織は女性を装って被害者を誘惑した後、「ビーナスプロ」「カナMR」「トレードプロ」など偽暗号資産取引所に投資させる手法を使った。官公庁の職員を詐称し、代理購買を要請する方法でお金をだまし取った容疑も受ける。 ポイペトの組織は中国人のトップの下、韓国人管理者を置いて容疑者らを管理していた。組織員のうち韓国人は67人と把握された。モンドルキリの組織は計30人で、このうち28人が韓国人だった。この組織も中国人のトップ(仮名クリス)を中心に韓国人管理者とチーム長、チーム員など業務を分けていたというのが警察の説明だ。 容疑者らはほとんどがSNSで求人広告や知人の紹介でカンボジアに渡り、犯罪に加担していたことが分かった。容疑者らは国内に送還された後、警察の捜査過程で「暴行と監禁、強要のためにやむを得ず犯行に加わった」と主張したが、すべて虚偽であることが明らかになった。警察は容疑者らが最初から詐欺犯罪と認識してカンボジアに出国した後、犯罪組織に加担したと判断した。一部の容疑者は国内犯罪にかかわって処罰を受ける状況になると、これを避けてカンボジアで逃走したことが確認された。犯罪団地内には遊興施設や美容室、病院、ショッピングモールなど便宜施設がそろっていて、容疑者らは自由に内部を行き来しながら生活していたという。 忠南警察庁の関係者は「組織員は仮名を使用し、内部保安管理のために勤務中には携帯電話を使用できなかった」とし「まだ検挙されていない容疑者を追跡し、犯罪収益の没収にも最善を尽くす」と話した。

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