「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家・野崎幸助さん(当時77歳)を殺害した罪に問われている元妻・須藤早貴被告(28)の裁判員裁判。 12月12日午後1時40分、和歌山地方裁判所は須藤被告に「無罪」を言い渡した。 須藤被告は判決を言い渡された瞬間、裁判官の方を見つめ、涙を流し、弁護人がハンカチを渡す場面が見られた。 争点となっていたのは、野崎さんが本当に殺害されたのか、そして殺害されたとして犯人が須藤被告なのかということ。 直接的な証拠がない中、検察側は28人もの証人尋問を実施するなどして無期懲役を求刑し、弁護側は「うすい灰色をいくら重ねても黒にはならない」と無罪を主張していた。