「日本人は恰好のカモだよ」中国人卸売業者が語る「ゾンビタバコ(エトミデート)」の底知れぬ闇

半年前は聞いたこともなかった違法薬物が、異常な広がりを見せている。 「エトミデート」――。国内未承認の医薬品成分で、炙ったり吸引するほか、市販のアトマイザー(加熱・霧状化装置)にセットして電子タバコのように摂取する薬物だ。使用後、わずか1〜2分ほどで酩酊したような高揚感に包まれハイになる一方、手足がしびれ歩行が困難になり、ゾンビのようにフラつく様子から、通称「ゾンビタバコ」と呼ばれている。日本では昨年5月から指定薬物となっている。 その名を一躍広めたのは球界のホープの逮捕だった。1月27日、広島県警が広島東洋カープの羽月隆太郎内野手(25)を医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕。球界に激震が走った。薬物犯罪に詳しい横浜薬科大学の篠塚達雄客員教授は人体への影響を危惧する。 「摂取すると中枢神経の活動が極端に抑制されます。少量でも思い通りに手足を動かすことが難しくなる。依存性もかなり強く、大量摂取すれば呼吸停止などで死亡することもあります。脳に強烈な“履歴”を残すので、一度やめても、再使用してしまうリスクが高いところも他の依存性薬物と似ています」 被害が最も深刻なのが沖縄だ。昨年11月末までに10人が摘発されたが、うち9人が10〜20代だという。12月には14歳の中学生が逮捕された。1月30日にも中学生が捕まっており、いったいどれくらいの層にまで広がっているのか、把握し切れない状況だ。 「多幸感を演出するために“笑気麻酔”などの名前で売られていて、知らぬ間にハマっていく若者が多い。値段も大麻や覚醒剤より安く、カートリッジ1gが1万円以下。それを仲間内で回し吸いしているようです」(地元紙担当記者)

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