韓国・ユン大統領が“YouTube情報に依存”という情報も 44年ぶり「非常戒厳」が宣言された理由 与党内からも「見るのはもうやめて」【報道特集】

韓国では14日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する弾劾訴追案が可決され、大統領の権限が停止されます。韓国で44年ぶりに出された戒厳令。ユン大統領を突き動かしたのはなんだったのか、取材しました。 ■「ここで引いてしまうといつ終わるとも知れない戒厳が始まる」 在日コリアンで、現在は韓国で暮らすジャーナリスト、徐台教(ソ・テギョ)氏は、非常戒厳が出ると急遽国会にかけつけ、YouTubeでライブ配信した。 ジャーナリスト 徐台教(ソ・テギョ)氏 「ちょうど僕がここ来たぐらいにヘリから兵隊が降りてきたんです。ここに来た人たちは、とにかく国会に対して、軍と対峙している人に対して応援する、早く戒厳を解除せよと大きな声で訴えていた」 戒厳軍が力ずくで掌握しようとする議場に、国会議員が入ろうとすることには理由がある。 ジャーナリスト 徐台教氏 「非常戒厳を解除する決議案というのは、国会で過半数が賛成した時に、可決した時に解除できる。それが唯一の解除方法なわけですよね。大統領が解除するか」 野党の議員が国会に到着するまでの間、秘書らが体を張って軍の侵入を防いだ。 野党院内代表秘書 チェ・ミョンソク氏 「戒厳軍は事務室の窓を割ってすぐに国会内へ侵入してきました。我々国会スタッフは何としても、本会議場への侵入だけは防がねばという気持ちで守りました」 最大野党の代表は国会に向かう途中、自身のSNSで、国民に呼びかけた。 野党「共に民主党」李在明(イ・ジェミョン) 代表 「私たちも命をかけて、この国の民主主義を必ず守ります。国民の皆さん、すぐに国会に来てください」 軍と対峙した野党の報道官は… 野党の報道官 「離して!」 非常戒厳に反対して国会前に集まった市民は、時間と共に増え、やがて1万人を超えた。 ジャーナリスト 徐台教氏 「ここで引いてしまうと本当にいつ終わるとも知れない戒厳が始まるわけですよね。実際、前回の戒厳っていうのは79年の10月に始まって81年まで続いてたわけですよ。僕がインタビューした市民は、本当に死ぬ覚悟で来たというようなことを言って」

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