神奈川県平塚市の下水道処理施設から盗まれた電線ケーブルおよそ800キロを盗まれたものと知りながら買い取ったなどとして、金属買取業者の工場責任者ら2人が逮捕されたことがわかりました。 捜査関係者によりますと、盗品等有償譲り受けなどの疑いで逮捕されたのは、いずれも中国籍で、金属の買い取りなどを手がける「ナンセイスチール」・相模原工場の責任者、ソン・イー容疑者(46)と従業員のヤン・レイ容疑者(41)です。 2人は去年7月、神奈川県平塚市の下水道処理施設から盗まれた電線ケーブル6本、およそ800キロを盗まれたものであると知りながらおよそ60万円で買い取った疑いなどが持たれています。 この事件をめぐっては、下水道処理施設から電線ケーブルを盗んだとしてカンボジア国籍の男ら6人が逮捕されていますが、男らが犯行直後、「ナンセイスチール」の相模原工場に盗んだケーブルを運ぶ様子が工場の近くの防犯カメラに映っていたのに加えて、男らが調べで「常習的に相模原工場に売却していた」などと供述していたことから、「ナンセイスチール」の相模原工場で働く従業員の関与が浮上しました。 相模原工場では、カンボジア国籍の男らがほかにも、これまでに銅線ケーブルなどをおよそ11トン持ち込み、売却額はあわせて1025万円ほどになるとみられるということです。 捜査関係者によりますと、調べに対しソン容疑者は「その時間には出勤していないから関わっていない」、ヤン容疑者は「この日のことは思い出せない」 などと容疑を否認しているということです。