「パニックになって『もう死にたい』という感情になった」車ごと海に転落し元同僚男性を殺害か 54歳女は送検の際に“異様な声”も 千葉・船橋市

カメラを見つけた瞬間、顔を隠すようにして警察署に引き返した女。 殺人の疑いで逮捕された、無職の原田美由紀容疑者(54)です。 知人男性を車に乗せたまま海に突っ込み、殺害した疑いが持たれています。 再び姿を現した時は腰を折り、顔を完全に伏せ、おぼつかない足取り。 カメラに背を向け、警察官に支えられるように車へ移動し、乗り込んだ直後、異様な声が響きます。 その後も「いやー!」というような声が響いていました。 死亡したのは原田容疑者の元同僚・水嶋正行さん(80)。 原田容疑者は54歳、親子ほど年の離れた2人の間に何があったのでしょうか。 原田容疑者の親族が取材に応じました。 原田容疑者の親族: (悩みを)抱えていたみたいなことは夫の方から聞いています。 事件は14日午後1時過ぎ、千葉・船橋市の港で起きました。 原田容疑者が運転する車は、助手席に水嶋さんを乗せ岸壁と並行して走っていました。 しかし、急にハンドルを切り、海に転落したということです。 原田容疑者は自力で車から脱出。 水嶋さんは消防のダイバーによって車から救出されたものの、その後、死亡が確認されました。 警察は防犯カメラの映像などから、原田容疑者が意図的に車を転落させたとみて逮捕。 調べに対し、水嶋さんとの関係について、「以前勤めていた職場の同僚で、悩みを相談するような関係だった」などと説明しているといいます。 亡くなった水嶋さんは内装関係の職人だったといいます。 水嶋さんを知る人: 自然に気さくに「おはようございます」「こんにちは」って。(Q.悩みや相談聞くタイプの人?)「俺にまかせとけ」というのは持っていたかも、職人だから。 調べに対し、原田容疑者は当時の状況について、「頭がパニックになって、『もう死にたい』という感情になり、車ごと海に落ちた。自分のことでいっぱいいっぱいになり、被害者のことを考える余地はなかった」と供述しているといいます。 その要因について親族は…。 原田容疑者の親族: 一人っ子がいた、女の子が。「言うこと聞かない」とぼやいていた。「学校の中でうまくいっていない」とか、その辺のショックがあったんじゃないか。(事件を聞いて)うまくいってなかったのかなって。人が良すぎたのかもしらん。 警察は、原田容疑者が犯行に至った経緯を調べています。

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