県内で特殊詐欺や交流サイト(SNS)を悪用したSNS型投資・ロマンス詐欺の被害は後を絶たない。外国人が関与する事件も相次いでいる。県警は新年度の組織整備で、こうした近年の犯罪の摘発強化に向け、刑事部に部署横断的な実動部隊「総合戦略特別捜査隊(特捜隊)」を創設。匿名・流動型犯罪グループ(匿流)や、サイバー空間を悪用する犯行グループに対峙(たいじ)する急先鋒(せんぽう)の部隊となる。 県警によると、県内で昨年確認された特殊詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の被害は合わせて10億円を超えている。昨年は巨額被害のボイスフィッシング詐欺事件も発生。県警は捜査部門横断型チーム「Σ(シグマ)」などで、全国の警察と連携して摘発を強化してきた。こうした詐欺事件は全国的に台頭する匿流、暴力団などの反社会的勢力や外国人の犯行グループが関与し、資金源にしているとされる。 県警はこうした事件に対応する、組織犯罪対策課やサイバー犯罪対策課、警備1課などの捜査力を特捜隊に結集。実態がつかみにくい犯人側の動きや被害金の流れを把握し、摘発力をさらに強化する狙いがある。専従だけでなく兼務者も含め、担当者は「県警の総合力を発揮させる」としている。