自身が経営していた会社が民事再生手続きに入る前に会社の資産だった高級車の存在を隠すなどしたとして、埼玉県警は4日、会社の元代表で東京都北区の団体職員、久野義博容疑者(62)を民事再生法違反(詐欺再生など)の疑いで逮捕した。「今は話すことはない」と話しているという。 県警によると、久野容疑者は複数の有料老人ホームなどを運営する会社(春日部市)の代表取締役だった。同社は2024年3月に民事再生法の適用を申請し、東京地裁から同4月、手続きの開始決定を受けた。 逮捕容疑は同2月29日、会社の資金で買った高級スポーツカー「ランボルギーニ ウラカン・ステラート」(販売価格3950万円)を、同社に勤める70代男性の名義で登録して財産を隠匿。さらに同年5月24日、裁判所選任の監督委員から会社が支出した300万円について説明を求められた際、実際は同車購入の申込金だったのに、虚偽の報告をしたとしている。 県警は、男性名義にされた車両は購入価格とほぼ同額で第三者に転売されたとみている。余罪についても慎重に調べる。【加藤佑輔】