茨城県常陸大宮市が進めるJR常陸大宮駅周辺の整備事業を巡る汚職事件で、収賄容疑で逮捕された市職員の男(46)が2年前の市の調査に対し、1社から受け取った金券について「あいさつ程度にくれたと思う」などと述べ、金額を過少に偽って説明していたことが5日分かった。今回の逮捕容疑では別の1社からも受け取っていたとされるが、それについては一切明らかにしていなかった。県警が詳しい経緯を調べている。 男は市駅周辺整備推進課の主査だった当時、市が取得予定の土地に立つ住宅の解体工事で、建物の所有者に特定の解体業者と造園会社を紹介。2023年12月から24年4月ごろまでの間に、見返りとして解体業者からプリペイドカード3万円分、造園会社から商品券11万円分を受け取った疑いがある。 一方、市が24年12月に発表した調査結果では、解体業者から受け取ったプリペイドカードは9000円分とされ、市は減給3カ月の懲戒処分にしていた。男は当時の調査で「中身を確認せずに受け取った」などと説明。造園会社から商品券を受け取ったことについては、明らかにしていなかった。 男は当時、同事業に関わる用地買収を担当していた。市によると、対象の建物は所有者が解体するのが原則。所有者から施行業者に関する相談あった場合は、市の入札参加資格者名簿に記載された業者のリストを情報提供するが、特定業者を紹介することはないという。 市は事実関係を確認し、改めて処分を検討するとしている。 県警は5日、収賄容疑で男を水戸地検に送致した。