「そんなことも知らないのか」部下女性への性的暴行で起訴された元大阪地検トップ(65)が女性記者に発揮していた“上から目線”の正体

大阪地検で検事を務めていたA子さんは、2018年9月の職場6人での懇親会で泥酔した際、上司の検事正だった北川健太郎被告(現弁護士)にタクシーで官舎に連れ込まれ、性的暴行を受けたと訴えている。6年間PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんだA子さんがことしの春に検察上部に被害を打ち明けたことをきっかけに北川氏は逮捕され、準強制性交罪で起訴されている。 10月25日の大阪地裁での初公判では、北川被告は起訴事実を認め「被害者に深刻な被害を与え、深く反省し謝罪したい」と神妙に述べていた。 しかし12月10日、北川被告の主任弁護人である中村和洋弁護士が「無罪主張」に転じると発表。北川被告の考えとして以下のようなコメントを発表した。 「(起訴事実を認めたのは)事件関係者を含め、検察庁にこれ以上の迷惑をかけたくないという思いだった」「検察庁に対する組織批判により、このような方針が間違っていたのではないかと悩み、自らの記憶と認識に従って主張することにした」 さらに「北川さんにはA子さんが抗拒不能(抵抗できない)だった認識はなく、同意があったと思っていた。(A子さんが)抗拒不能な状況だったかどうかは疑わしく、被告に故意はなかったので無罪です」と説明した。 中村和洋弁護士は検察官出身で、「プレサンス事件」という有名な冤罪事件で無罪を勝ち取った腕利き弁護士である。 これを知って衝撃を受けたA子さんは11日、大阪市内で3時間に及ぶ記者会見を開き、「(初公判は)芝居だったのでしょうか」と怒りをあらわにした。

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