イスラエル、イランの情報相を空爆で殺害 イラン政府認める

ジェシカ・ローンスリー イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は18日、イランのエスマイル・ハティブ情報相がイスラエルの空爆で殺害されたことを認めた。イスラエルはこれに先立ち、情報相を殺害したと発表していた。 ペゼシュキアン大統領はソーシャルメディア「X」で、情報相を含む政府高官の「卑劣な暗殺」によってイランが「深い悲しみ」に包まれていると書いた。 イスラエルは17日には、イランの国家安全保障最高評議会(SNSC)のアリ・ラリジャニ事務局長と、民兵組織バスィージのゴラムレザ・ソレイマニ司令官の殺害を発表。イランもこれを認めていた。 2月28日の戦争初日に最高指導者アリ・ハメネイ師を殺害して以来、イスラエルとアメリカはイラン政権の指導部を弱体化させようと、複数の高官や司令官を殺害してきた。 ペゼシュキアン大統領はXへの投稿で、一連の要人の死についてイラン国民へ哀悼の意を表し、「彼らの歩んだ道はこれまで以上に力強く続くと、そう確信している」と書いた。 テヘラン在住の女性はBBCに対し、「ハティブは政府首脳の一人だったので、彼が殺されたことは国民を助けるかもしれない。国民が抗議のために街頭に出る時、当局に殺される危険が前より少なくなるかもしれない」と話した。 「(政府幹部には)全員、代わりがいるとはいえ、(殺されたのが)主要人物だったので」 ペゼシュキアン氏の発表に先立ち、イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は18日、ハティブ情報相がイスラエルの攻撃によってテヘランで「排除された」と発表していた。 国防相は、「ベンヤミン・ネタニヤフ首相と私はイスラエル国防軍(IDF)に対し、情報と作戦上の条件が整えば追加承認なしで、イラン高官を排除するよう指示した」と述べた。 IDFは声明で、イラン情報省は政権の「弾圧とテロ活動」を支える上で重要な役割を果たしており、ハティブ情報相は最近の抗議弾圧で「抗議者の逮捕と殺害」に「重要な役割」を担っていたと述べた。 ハティブ情報相は、故エブラヒム・ライシ前大統領によって2021年に情報相に任命された。故ハメネイ師など複数の高位宗教指導者のもとでイスラム法学を学び、情報省および最高指導者事務所でさまざまな幹部職を務めた。 2022年には、アメリカとその同盟国を標的とした「サイバー活動」への関与を理由に、米財務省から制裁対象とされた。 テヘラン中心部では18日、ラリジャニ、ソレイマニ両氏、そして今月初めにスリランカ沖で米軍に撃沈されたイラン艦で死亡した乗務員84人の葬儀が行われ、大勢が集まった。 イラン政府によると、戦争開始以来、イスラエルとアメリカによるイラン国内への攻撃で1300人以上が殺害された。女性226人、子ども204人が含まれるという。 一方、アメリカに拠点を置く「人権活動家通信(HRANA)」は、死者数はこれよりも多いと指摘。17日の報告では、少なくとも民間人1354人、軍人1138人、さらに分類不能な622人が戦争開始以降、殺害されたとした。 イランは中東各地に対して報復攻撃を実施しており、18日にはイスラエルで2人が死亡。ドバイ、カタール、クウェート、イラク、バーレーン、サウジアラビアでも爆発やドローン迎撃が報告された。 ホルムズ海峡の事実上の閉鎖により、戦争の影響は世界に及び、石油価格は急騰している。 (追加取材:ゴンチェ・ハビビアザド) (英語記事 Iran's intelligence minister Esmail Khatib killed in air strike)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加