ユダヤ人ボランティア団体の救急車4台に放火・爆発 英ロンドン

(CNN) 英ロンドン・ゴルダーズ・グリーン北部郊外のシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)前で23日未明、ユダヤ人ボランティア救急団体の所有する複数の救急車が放火された。警察はこれを反ユダヤ主義にもとづく攻撃とみている。ゴルダーズ・グリーンにはロンドン最大のユダヤ人コミュニティーがある。 炎が夜空を照らし、住民は大きな爆発音で目を覚ました。現場には数十人の消防士が駆けつけた。 CNNに共有された防犯カメラ映像には、覆面姿の人物3人がハツォラ・ノースウェストの救急車に近づき、火を放つ様子が映っていた。映像のタイムスタンプは23日午前1時36分だった。 警察は3人の容疑者を追っていることを確認したが、「まだ逮捕者はでていない」としている。 地元住民はCNNに「複数の爆発音」を聞いたと語った。住民が撮影した動画には、爆発による大きなオレンジ色の炎と立ち上る煙が映っていた。警察は、爆発は救急車に積載されていたガスボンベによるものとの見方を示している。 ハツォラ・ノースウェストのシュロイミー・リッチマン会長はCNNに対し、組織が保有する6台の救急車のうち4台が放火されたことを確認。「故意に放火攻撃の標的にされた」と述べた。 直近の国勢調査が行われた2021年時点で、イングランドとウェールズに居住するユダヤ人は30万人弱だった。 スターマー首相は昨年、ユダヤ人への憎悪が「再び高まっている」と警告。英国はそれを打ち負かさなければならないと訴えた。この発言の前には、マンチェスターのシナゴーグ前で車が突っ込み、ユダヤ人礼拝者2人が刺されて死亡していた。 事案を監視する慈善団体コミュニティー・セキュリティー・トラスト(CST)によると、反ユダヤ主義を理由とする事件の件数は24年に記録的な水準に達したという。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加