航空会社機長を殺害した元副操縦士の身元公開…ストーキング容疑も検討=韓国

釜山(プサン)で航空会社の機長を殺害した疑いを受けている元副操縦士のキム・ドンファン(49)の顔が公開された。犯行の残虐性および社会的被害が重大だと審議委員会が判断したためだ。 ◇航空会社機長殺害犯は49歳のキム・ドンファン 24日、釜山警察庁によると、警察内外の専門家7人で構成された審議委員会はこの日、キム・ドンファンの身元情報公開の必要性について審議した結果、過半数の賛成で公開を決定した。特定重大犯罪被疑者等の身元情報公開に関する法律に基づき、犯罪の残虐性および重大な被害が認められ、証拠が十分にあり、公益のため公開が必要だと判断されたことによる決定だ。 キム・ドンファンの氏名と顔写真、年齢などの情報は翌月23日まで釜山警察庁のホームページなどで公開される。釜山警察庁が犯罪者の身元を公開したのは、2023年6月、家庭教師を装って同年代の女性を殺害し遺体を遺棄したチョン・ユジョン(当時23歳)の身元公開以来、2年9カ月ぶりとなる。 キム・ドンファンは今月17日、釜山鎮区(ジング)のあるマンションで、同僚だった機長Aさん(50代)を凶器で殺害した疑いが持たれている。この犯行の前日には、京畿道高陽市一山(キョンギド・コヤンシ・イルサン)で別の機長Bさんの首を絞めて殺害しようとした疑い(殺人未遂)も受けている。 同被疑者はAさんを殺害した当日、慶尚南道昌原市(キョンサンナムド・チャンウォンシ)に移動し、機長Cさんを襲おうとしたが接近できず、その後、蔚山(ウルサン)の宿泊施設に潜伏していたところを警察に逮捕された。警察の調べで、同被疑者は計4人の元同僚を襲おうとしたと供述している。 死亡したAさんを含め、キム・ドンファンが狙った2人は、この航空会社の元・現職の標準評価チーム長であることが確認された。逮捕後、同被疑者は「航空会社内部には空軍士官学校(操縦士)出身の既得権層があり、そのために不利益を受けた」という趣旨の主張を繰り返してきた。警察は同被疑者が在職当時の評価に関連して恨みを抱いた可能性を確認している。診断評価(PCL-R)の結果、同被疑者はサイコパス(40点満点中25点以上)には該当しないことが確認された。 ◇対象者を尾行したキム・ドンファン、ストーキング容疑は? キム・ドンファンは数カ月にわたり対象者4人を尾行し、彼らの住所や動線などを把握していたとみられている。宅配の配達員を装ったこともあるという。同被疑者には殺人予備の容疑も適用される見通しだ。警察は、2024年の退職後、操縦士共済会を相手取った数億ウォン規模の請求訴訟で敗訴した後、尾行などの犯行準備が本格化したのかを確認している。 対象者らへの尾行行為に関連しては、ストーキング犯罪の処罰等に関する法律違反の容疑を適用できるかどうかも警察が検討している。同法は「相手に不安感または恐怖心を引き起こす」場合、処罰対象となる可能性があると規定している。犯行対象となった4人は当時、キム・ドンファンがこのように尾行していた事実を知らなかったという。 これに関連し、法務法人サルムのイ・グヨン弁護士は「大法院(最高裁)の2023年判例を見ると、尾行などの行為が相手に不安感または恐怖心を引き起こすに十分な程度と評価されれば、ストーキング処罰法の対象となり得る。対象者が事後に把握した場合であっても、尾行の事実とその理由が対象者に不安・恐怖を与えるものであったかを併せて検討する必要がある」と述べた。

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