陸上自衛官の中国大使館侵入 中国は日本より5時間以上早く発表 情報戦で負けた? 立憲議員が追及「危機感の欠如を感じる」

27日の参議院予算委員会で、立憲民主党の高木真理議員が、24日に陸上自衛官が中国大使館に侵入し、逮捕された事件について質問した。 高木議員は「情報コントロールの問題、日本側の対応の遅れがあったのでは」として、まず起きたことを時系列で説明するよう求めた。これに対し、警察庁の千代延晃平警備局長が明らかにした時系列は以下のとおり。 午前9時ごろ 被疑者が中国大使館敷地内に侵入 午後0時40分ごろ 中国大使館から警視庁麻布警察署へ通報 午後1時すぎ 警察官が大使館に臨場 午後4時ごろ 大使館から身柄の引き渡しを受け、任意同行し、麻布警察署に到着 午後9時9分 建造物侵入容疑で通常逮捕 午後10時 記者に広報 これに対し高木議員は「中国側の報道についても答弁していただくようにお願いしていたんですが、中国側は午後5時に会見をしている状況です」と述べた。実際、日本時間午後4時から行われた中国外務省の記者会見の中で、中国側は事案を明らかにしている。 さらに、自衛官の供述についても「中国側は『外交官を殺害すると脅迫した』と言っていると発表してしまったし、日本は『大使に聞き入れられなければ自決も』ということで食い違っているわけですね」と日中で発表内容が異なっていると指摘した。 そのうえで「こうした今、高市総理の台湾有事発言以降、センシティブな状況に日中関係がありますので、日本側としては中国側にいいように発表されてしまう前に、日本側としてつかんだ事実、一刻も早く公表すべきではなかったか」と問いただした。 これに対し赤間二郎国家公安委員長は「本事件についてでございますけれども、警視庁において3月24日午後9時9分に被疑者を建造物侵入容疑で通常逮捕した後に、同庁の広報担当を通じて速やかに記者に広報する機会を設定し、午後10時から同庁本部において広報を実施したものと承知をしております。今後とも捜査を鋭意推進するとともに、本事件の重要性等をしっかりと踏まえて適切に対応するよう警察を指導してまいりたい」と答えた。 高木議員は「警察のほうとしては通常どおりの動きでしたということですが、これ外交関係に関することなので、情報共有とかで日本側から発表する体制ってもっと違う対応を取れたんじゃないかと思いますが、外務省いかがでしょうか」と質問。 堀井巌外務副大臣は「本件事案につきましては、3月24日昼ごろに中国側から当省への連絡を受け事案を認知し、その後関係省庁と連携し、しかるべく対応してきております」と、外務省としても24日昼ごろに発生を覚知していたことを明らかにした。 続けて「また本件事案の事実関係につきましては、捜査当局により適切に公表されてきているものと理解しております。いずれにしましても現在警察による捜査が行われているところでありますので、これ以上詳細についてはお答えを差し控えたい」と答えた。 高木議員は「やっぱり危機感の欠如を感じますね。やはり今これだけセンシティブな状況であるからこそ、さらに押し込まれてしまうような展開を少しでも避けるべく、情報戦は制すべきだったと考えます。またきょうはお呼びしてませんけれども、現役自衛官の起こしているこれほどの事件でありますので、防衛大臣にもその責任が問われるべき問題だと考えております」と述べて次の質問に移った。(ABEMA NEWS)

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