【AFP=時事】スウェーデンの検察当局は30日、弱い立場にある妻を搾取し、金銭目的で男らと性行為をさせたとして、悪質な売春あっせん、性的暴行、および暴行の罪で夫を起訴した。この事件には約120人の男が関与しているとみられる。 この事件はスウェーデンの人々に衝撃を与えた。報道によると、起訴された62歳の被告の夫は元「ヘルズ・エンジェルス」の幹部メンバーで、妻がスウェーデン北部の警察に通報したことを受け、昨年10月に逮捕された。 起訴内容によると、夫は長年にわたり、妻に「性的行為を強要し、従わせる」ことで利益を得ていた。男は、オンライン広告を作成したり、多くの客を惹きつけるために、オンライン上での性的行為を妻に強要したりした疑いも持たれている。また、暴力や脅迫を用い、妻の薬物依存症に付け込むとともに、彼女に薬物を提供していたとも指摘された。 検察官は、夫の行為を「無慈悲な搾取」と断じた。男は、悪質な売春あっせんに加え、8件の性的暴行罪、4件の性的暴行未遂、4件の暴行罪で起訴された。男は起訴事実を否認している。 スウェーデンの売春に関する法律は、買春を禁止する一方、売春は禁止していない。 検察当局はAFP通信に対し、脆弱な立場にあった妻について、行為に「ある程度」の同意はあったが、特定の人物や特定の状況下での売春には反対していたと述べた。 一連の事件は、2022年8月11日から2025年10月21日の間に発生したとされる。公判は4月13日に開始される予定。 検察当局は、性的サービスを利用した疑いのある約120人を特定した。このうち26人の男が買春の罪で起訴されており、当局は他の人物についても捜査を進めている。 ジェンダー平等相のニーナ・ラーション氏は、X(旧ツイッター)への投稿で、事件は衝撃的であるとし、見知らぬ男数十人を募って当時妻だったジゼル・ペリコさんに性的暴行を加えさせ、有罪を言い渡されたフランス人のドミニク・ペリコ受刑者の事件を想起させるものとして非難した。 同相は先月、男性は「女性の体を買ったり売ったりするのをやめなければならない」と訴えている。【翻訳編集】 AFPBB News