九州最狂の工藤会とも接近中! 山口組が進める「ヤクザ業界M&A」の目論見とは?

国内唯一の特定危険指定暴力団・工藤会が、総裁としてトップに君臨する野村悟被告の引退を全国の他団体に通知した。相次ぐ市民襲撃事件の首謀者と目され、地元・北九州のみならず全国のヤクザ組織にその名を轟(とどろ)かせた野村被告の引退の背景に、分裂抗争にけりをつけて改めて全国侵攻をうかがう山口組への接近の可能性が業界内では指摘されている。 4件の市民襲撃事件を指示したとして、殺人や組織犯罪処罰法違反などの罪に問われている野村被告。工藤会担当の元刑事や、局部の増大手術や脱毛を担当した女性看護師を襲撃するなど無軌道な暴力を繰り返した結果、2014年に逮捕。21年の一審判決では、指定暴力団トップに対して初となる死刑が言い渡された。だが、23年の控訴審判決では1998年の元漁協組合長射殺事件への関与を認めず、無期懲役に減刑され、現在は上告して最高裁判決を待つ身だ。 【連日の面会、親族の世話が途絶】 社会復帰が絶望視される野村被告の去就は、常に注目されてきた。控訴審の法廷で野村被告は、「総裁を辞め、会との関係を断ち切る」と言い切ったものの、拘留先の福岡拘置所には連日、工藤会組員が面会や差し入れに訪れ、組織内での影響力は揺らいでいないように思われていた。実話誌記者が語る。 「福岡拘置所には毎日のように工藤会幹部が訪れ、お付きの組員が駐車場でたむろするのが日常的な光景でした。野村被告のもとには組織内の情報が伝達されていて、幹部の登用や処分といった人事は、野村被告の了解を得ていたとみられます。 また、組員は野村被告の親族に対しても、送迎など身の回りの世話をしていたようで、野村被告の存在感は健在でした。法廷での引退発言は、死刑を回避するための方便だと認識していたので、今回の引退情報は率直に驚きました。他組織に通知を出した以上、あとで撤回するわけにはいかないので、正式な引退となりましょう」(実話誌記者) 九州最大の暴力団だった工藤会を四半世紀近くにもわたって支配してきた野村被告の引退。そんな重大な事態ながら、その決定は現執行部の主導だったと捜査関係者は明かす。 「野村被告の引退は3月16日の執行部の会議で決まり、その日のうちに引退の通知がFAXなどで外部団体に伝達された。翌17日に幹部らが野村被告に面会して、引退を納得させたという。これまでの面会でどこまで引退の話が進んでいたのかは分からないが、工藤会を恐怖で支配した野村被告に対して、その引退を事後報告としたのだから驚いた。 社会不在になって10年以上が経過し、獄死が確実視されて、さすがに野村被告の影響力が低下したのだろう。野村被告と工藤会との関係を切ることで、裁判の好転を狙うといったことが表向きの理由のようだが、組員が減少して組織が先細る中で、野村被告や親族の世話をするのが負担になっていたようだ。 また、一連の事件を指揮したとされる野村被告と距離を置けば、特定危険指定の解除が早まるのではという思惑もあったのではないか。実際、引退通知が出てからは、組員による野村被告への面会や親族の送迎が途絶えた」(捜査関係者) 【特定危険指定解除が目下の最大目標】

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