【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウルの日本大使館付近にある慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」前で1日、慰安婦問題の解決を求める定例の「水曜集会」が開催され、少女像の周囲に設置されていたバリケードが一時的に撤去された。 集会の30分前にバリケードが撤去され、少女像が姿を現すと、見守っていた人々の間からは嘆声が漏れた。 長期間手入れされていなかった少女像は頭部や手、衣服などの塗装が剥がれ、傷も目立っていた。 バリケードは水曜集会に反対する保守系団体による損壊を懸念した主催者側の要請で、2020年6月に設置された。 最近、保守系団体の代表が慰安婦被害者の名誉を傷つけたとして死者名誉毀損(きそん)の容疑で逮捕され、バリケードの撤去を巡る議論が本格化した。 水曜集会を主催する市民団体「正義記憶連帯(正義連)」のハン・ギョンヒ事務総長は、虚偽の事実を流布するなどして慰安婦被害者の名誉を毀損した者を処罰することを柱とする慰安婦被害者法改正案が国会で可決されたが、完璧な解決策ではないとした上で、管轄の鍾路区庁や警察に対し少女像付近に防犯カメラを設置するなどの配慮を求めた。 この日は、性平等家族部の元玟京(ウォン・ミンギョン)長官も集会場所を訪問。少女像を視察した。 集会の冒頭、参加者らは先月28日に死去した慰安婦被害者に黙とうをささげた。韓国政府が認定した旧日本軍の慰安婦被害者240人のうち、存命者は5人のみとなっている。 正義連の李娜栄(イ・ナヨン)理事長は「慰安婦被害者は単なる過去の被害者ではなく、戦争犯罪の実状を世界に伝えた堂々たる証言者だった」と強調した。 集会終了後、警察は再び少女像の周囲にバリケードを設置した。 警察は4月いっぱいまで集会の開催日にのみバリケードを撤去する予定だ。今月最終週にバリケードを完全に撤去し、少女像の補修作業を行う計画だが、確定はしていないという。