【04月02日 KOREA WAVE】飲酒検問中の警察官をバイクで引きずり重傷を負わせた事件をめぐり、加害者に下された判決に対して、被害を受けた警察官や現場の警察から不満の声が上がっている。 事件は2024年9月、ソウル市龍山区の地下鉄駅付近で発生した。飲酒検問中だった警察官が逃走しようとするバイクを制止しようとしたところ、運転手はそのまま突進し、警察官は約10メートルにわたって引きずられた。バイクは停止していたパトカーに衝突してようやく止まった。 運転手はその場で現行犯逮捕されたが、飲酒状態ではなかったとされる。負傷した警察官は病院で治療を受けたものの、その後うつ症状にも苦しんでいるという。 加害者は特別公務執行妨害致傷などの罪で起訴され、裁判所は懲役1年6カ月の実刑判決を言い渡した。しかし被害警察官は、この量刑に納得できないとして、控訴審に向けた嘆願書の提出を呼びかけている。 不満の背景には、刑事供託が減刑理由として考慮された点がある。被告は200万ウォン(約22万円)を供託しており、裁判所は反省の態度や家族の支援などとともにこれを情状として考慮し、量刑基準の下限を下回る判決を下した。 刑法では、危険物を用いて公務中の公務員に傷害を負わせた場合、原則として3年以上の懲役が科される可能性がある。被害警察官は「実際の治療費や損害の半分にも満たない金額で刑が軽くなった」と訴えている。 この問題を受け、警察内部でも批判が広がっている。ある警察官は「このような判決は公権力の信頼をさらに損なう」と指摘し、別の警察官も「処罰が軽すぎる」として同僚とともに嘆願書提出の動きを進めている。 刑事供託は、被害者との示談が成立しない場合に金銭を預ける制度だが、減刑の程度に明確な基準がないことから、加害者の減刑手段として利用されているとの批判も根強い。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News