Ju-min Park Joyce Lee [ソウル 19日 ロイター] – 戒厳令宣布を巡って弾劾訴追案が可決された韓国の尹錫悦大統領(職務停止中)は関連する法的手続き中に自ら意見を述べる意思があると、尹氏に助言する石東炫弁護士が19日に明らかにした。 尹氏は罷免か大統領権限の回復かを巡る憲法裁判所の審判を受ける。また、戒厳令宣布が内乱に当たるかどうかに関する捜査にも直面している。 尹氏の長年の友人でもある石氏はまた、尹氏に関わる複数の重複しているように思える捜査は合理化されるべきだと記者団に語った。 「彼(尹氏)は国民を驚かせ、衝撃を与えたことについてはすでに謝罪しており、その姿勢に変わりはないが、係争中のこの問題には自信を持った明確な姿勢で臨んでおり、対応が必要だ」と述べた。 「どんな内乱が国会の停止命令に従って2─3時間でやめるというのか」とも語り、尹氏が内乱を起こそうと考えたことはないと付け加えた。 戒厳令が憲法に違反するかどうか尋ねられた石氏は、尹氏は威圧的な野党が国会を支配し、政府予算を削減し、政府高官を弾劾している状況を「非常事態」と見なし、戒厳令を発動する根拠にしたと回答。野党の過剰な権力に対処する大統領の「痛み」への理解を国民に求めた。 尹氏は戒厳令に関する刑事捜査と憲法裁の審判に対応するための弁護団を結成中だという。 <ハンバーガー店で軍の配備協議か> 捜査を巡っては、新たにノ・サンウォン元軍情報司令官が18日遅くに逮捕された。警察当局者が19日に明らかにした。 ノ氏は尹氏が戒厳令を布告する2日前に、ハンバーガーショップで現職の軍将校と軍の配備計画について話し合ったとされる。 ノ氏の弁護士はコメントを避けた。