【小学館マンガワン事件】漫画家・山本章一の〈もう一人の被害女性〉が告発 なぜ北海道芸術高校で性加害が相次いだか?

〈「北芸高校にも責任がある」マンガワン事件 “もう一人の被害女性”が怒りの告発〉 から続く 小学館「マンガワン」に連載を持っていた漫画家・山本章一(50代)が、講師をしていた高校の元生徒の女性(以下「原告女性」)に対し苛烈な性加害に及んでいた、と認定した裁判が注目を集めている。山本は、マンガ『堕天作戦』(小学館)の作者として知られる。北海道芸術高校札幌サテライトキャンパスでは、本名で講師をしていた。 実は、 山本からの被害を訴えているのはこの原告女性だけではない 。ジャーナリストの秋山千佳氏が、もう一人の被害女性である元生徒の堀彩花さん(仮名)の告発を受け、その悪質な性加害の手口について「文藝春秋PLUS」に寄稿した。(前後編の前編/ 後編 を読む) ◆◆◆ 筆者は2019年、別の元生徒の堀彩花さん(仮名)に話を聞き、彼女の名前など個人を特定できる要素を伏せて 記事にしている 。匿名にせざるを得なかったのは、男の卑劣な“口止め”が存在したからだ。 男の筆名は山本章一。マンガ『堕天作戦』の作者として知られる。北海道芸術高校札幌サテライトキャンパス(以下「北芸」)では、本名で講師をしていたが、便宜上、以下「山本」と表記する。 堀さんは今回、なぜ北芸で山本の性加害が繰り返されたかを周知するため、声を上げる覚悟を決めた。 「山本がとうとう逮捕され、素性も世に出回りました。実はこの裁判に私も協力していました」 2026年2月、堀さんから筆者の元に届いたメールの一文だ。 同月出た裁判の一審判決後の報道により、原告女性が警察に被害を届けて山本が逮捕されたことや、高校在学時の原告女性に「おしおき」と称して性行為を求めたこと、さらに大便を食べさせたり体に「奴隷」などと書いて撮影したりした事実が世間に衝撃をもって受け止められた。 加えて、小学館の担当編集者が山本逮捕後の和解協議に加わるなど関与し、山本を漫画原作者として別名義で起用し続けていたことに批判が集まった。

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